2010年10月20日水曜日

夏の荒々しい気象など

フィリピンに近い海域で発生し、黒潮のラインと似たようなルートで北上するのが台風です。英語では typhoon と呼ばれています。昔は風へんに台の文字をあてた漢字を用いて、「颱風」と書いていたようですが、簡易化され、現在では「台風」という文字になっています。

北半球では、夏に北回帰線付近でよく発生しますが、カリブ海付近で発生する熱帯低気圧のことを英語では hurricane と呼んでいます。

メキシコ・ユカタン半島からグアテマラにかけて暮らしていた先住民族のマヤの人々は Hunraken という神がお怒りになって強い風を引き起こしたのだいう伝説をもっています。また、プエルトリコやベネズエラの先住民族たちは、熱帯性低気圧の強い風は Jurakan (スペイン語では J は H の発音となる) という悪い神様の仕業だと信じていたようです。Hunraken も Jurakan も hurricane の語源になっているのでしょうね。

このように、人類は昔から台風とつきあってきたわけですね。

今年は台風の数としては少ない感じがしましたが、被害が結構大きかったような印象です。

沖縄に生まれ育った者としては台風に慣れていますが、英語で台風について話す機会はほとんどありません。とりあえず、少しばかり集めた表現をここに書き出してみます。

high-wave warning (波浪警報)
high-surf advisory (波浪注意報)

warning と advisory は区別が必要です。

cumulonimbus cloud (積乱雲)
flood warning (洪水警報)
cloudburst (突然の豪雨、もっと極端になると、ゲリラ豪雨)
flash flood (鉄砲水)

atmospheric depression (低気圧)
tropical low pressure system (熱帯性低気圧)
cyclogenesis (低気圧発生、台風の発達)
pressure trough または trough (気圧の谷)
eye または the low pressure center of a tropical cyclone (台風の目)

surging waves (うねる波)
gust (突風)

synoptic chart もしくは weather map (天気図)

まだまだ整理ができてきませんが、ある程度まとまったらもう一度掲載します。

台風が近づいてくるといろいろな情報が飛び交います。観光業界にも大きな損失です。飛行機や船の便が運休になったり、海でのレジャーができなくなったりと、自然現象とはいえ、被害を最小限にしたいものですね。台風シーズンにも外国人観光客にスムーズな情報伝達ができるよう、普段からどのように伝えるか考え、準備しておきたいものです。